坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造―由緒論から読み解く山国文書の世界』が刊行されました

 

坂田聡編『古文書の伝来と歴史の創造―由緒論から読み解く山国文書の世界』

発行:高志書院

定価 10,000+

ISBN 9784862152145

Cコード C1021




紹介

中世~近代の文書が個々の家の所蔵文書として、連続して大量に残る山国(現京都市右京区京北)の文書群を対象に、本書では自らの地位や権益の正当性を根拠づける「歴史」を創造するために作り上げた「由緒書」や、同様の目的で作成された「偽文書」に論点を絞って通時代的な古文書論を展開する。

目次

序章 本書の問題関心と構成…………………………坂田 聡(中央大学教授)

  第Ⅰ部 名主家の由緒・伝承・系譜

中近世「名主」考………………………………………𠮷岡 拓(明治学院大学准教授)

黒田宮村西家の家譜・由緒と「常照寺一件」………坂田 聡

山国名主家伝承の諸相…………………………………西尾正仁(兵庫教育大学非常勤講師)

由緒文書の作成・書写・相伝…………………………柳澤 誠(八王子市郷土資料館)

山国郷の由緒書と明智光秀伝承………………………谷戸佑紀(皇學館大学助教)

  第Ⅱ部 山野用益・境界認識と偽文書

料紙から見た山国の「偽文書」………………………岡野友彦(皇學館大学教授)

山地領有の秩序と偽文書………………………………熱田 順(中央大学兼任講師)

山地領有の由緒と文書…………………………………西川広平(中央大学准教授)

近世山国地域における境界認識と由緒………………大貫茂紀(中央大学特任准教授)

  第Ⅲ部 在地文書の様式の変遷と伝来過程

売券の変遷と地域社会…………………………………薗部寿樹(山形県立米沢女子短期大学教授)

山国地域の文書と社会…………………………………村上絢一(大阪経済法科大学非専任講師)

黒田宮村菅河家文書の形成……………………………前嶋 敏(新潟県立歴史博物館)

十九世紀の地域社会における文書管理………………宮間純一(中央大学准教授)


http://www.koshi-s.jp/

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784862152145

コメント